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2023.1.16

「ヤラーはベートン産の地鶏を使ったカオマンガイが美味しいらしい」、ヤラーの散策もひと段落し、屋台でタイティー飲みながら一息ついていた時だった、旅の同行者ガネさんのその一言に僕らはハッとした。そうだ、前にベートンの地鶏の事は何かの記事を読んでいたが今の今まですっかり忘れていた。すでにその日は朝食でカオモック、ジョーク、ナシダケ、マッサマンなどを食べて満腹気味だったがそんな事は関係ない。運転手に近くで美味しいカオマンガイを出す店はあるかと聞いてみると、すぐそこの交差点の向かいにあると言うではないか。早速向かったその店はムスリム系の店が多いヤラーでは珍しく中華風な店の佇まいだが間違いなくカオマンガイ屋だ。店主は華人のようでそれ以外のスタッフはムスリムというあまり見ないような組み合わせだが、コンビネーションは抜群だ。絶え間なくやってくるお客を店主の的確な指示と無駄のないホールスタッフの動きで鮮やかに回している。その光景に見惚れているとあっという間にカオマンガイが運ばれてきた。美味しい。カオマンガイみたいなシンプルな料理は地鶏の味がストレートに出る。スープはお約束のMSG風味だったけどそれはご愛敬。さらには食べてみたかったアヒルのパーローもここで食べることができて満足、ヤラーを発つ前にこの店に寄れて良かった。ちなみに、店を出て次の目的地に向かう車内で、あの店の主人は男性か女性かどっちだったのかという小さな論争が起きたが、女性だと思っていたのは自分1人だったのがこの話のハイライトだ。